ArmBox 導入事例インタビュー パナソニック株式会社様
「最後の1台まで」を諦めない。リコール対象製品回収に向けた現地探索活動のリアルタイム共有で、“報告のための帰社”をゼロにした現場主導のDX。

パナソニック株式会社
2005年に発生したナショナル製FF式石油暖房機事故を受け、再発防止と対象製品の回収を行うために設立された専任部署「FF市場対策部」。事故から20年が経過した現在でも、「お客様の安全・安心」を守り抜くため、市場に残る対象製品の「最後の1台」まで回収することを使命としている。
お客様プロフィール
パナソニック株式会社
CS統括室 FF市場対策部
工藤 泰弘 様
諏訪 京子 様

Question 01 まず、FF市場対策部のミッションと業務内容についてお聞かせください。
私たちの部署は、2005年のFF式石油暖房機による事故を受けて設立されました。「最後の1台まで」を合言葉に、リコール対象製品の回収と事故の教訓伝承を行っています。

主な活動の一つが、実際に地域を巡回して対象製品の給排気筒がないかを目視で確認し、お客様に回収への協力をお願いする「草の根活動」です。住宅街を一軒一軒しらみつぶしに確認して、地図を片手に調査を行うという、非常に地道で誠意の求められる活動を続けています。
Question 02 ArmBox導入前は、どのような課題を抱えていらっしゃったのでしょうか?
以前からスタンドアロン型のGIS(地図情報システム)は導入しており、現地調査に向かう前のエリア分析など、内勤業務では活用しておりました。
しかし、一歩社外に出ると状況はアナログでした。紙の地図を持ち歩き、現場でメモを取り、帰社してからその情報を整理してシステムに入力し直す…。現地業務におけるDX化は「まだまだ」という状態で、「何かやり方を変えなければ」という焦燥感を常に持っていました。現場の負担を減らしつつ、情報の精度を高めることが急務だったのです。
Question 03 数あるツールの中で、ArmBoxを選ばれた「決め手」は何でしたか?
ゼンリンMSさんのユーザーズカンファレンスにご招待いただいたのがきっかけです。そこでArmBoxのデモンストレーションを見て、「これだ!」とビビッと衝撃を受けました。
一番の魅力は「外出先でも使えるクラウド型」であること、そして「複数人で同時にアクセスできる」点です。何より、画面設計がシンプルで、ベースが見慣れたGoogleマップを採用しているため、「これならチーム全員が、直感的にすぐ業務で使える!」と確信できたことが大きかったですね。
Question 04 導入にあたり、現場での使い勝手でこだわった点はありますか?
とにかく「現場での視認性と効率」にこだわりました。
具体的には、訪問結果のステータス(現品回収、訪問確認済、空き家、留守など)を地図上で瞬時に識別できるよう、アイコンの種類や色分けを工夫しました。

また、私たちは土地勘のないエリアに出張して活動を行うことも多いため、「同じ道を何度も探索しない」ように担当が持ち歩いている「GPSロガー端末」で記録した移動情報を、Armboxで地図上に軌跡として可視化できるようにしました。
さらに、探索が完了したエリアを町丁目単位で色塗り管理することで、現地活動の進捗が一目でわかるようにしています。訪問先へのルート検索機能も、効率的な巡回には欠かせない機能です。
GPSの移動軌跡を赤い線で表現
Question 05 実際に導入されて、業務にはどのような変化がありましたか?
最大の成果は「現地活動の結果が、リアルタイムでチーム全員に共有できるようになったこと」です。
これまでは活動を終えて会社に戻り、書類を整理して、チームに共有して……というタイムラグと手間が発生していましたが、ArmBox導入後はそれらが一切なくなりました。業務効率が劇的に改善され、本来注力すべき「お客様との対話」や「探索活動」に時間を使えるようになりました。
また、導入前は新しいデジタルツールに対して抵抗感を示していたシニアメンバーも、半日もせずに使いこなせるようになりました。タブレット端末(iPad)でもパソコンと同じ機能が利用できる上に、シンプルで分かりやすい操作性のおかげで、今では抵抗を示したメンバーも「ArmBoxがないと仕事にならへん」と言うほど、業務に深く浸透しています。長年の経験とテクノロジーの融合が、私たちの活動を支える大きな力になっています。
Question 06 今後、ArmBoxや当社に対して期待されることはありますか?
現状でも大変満足していますが、強いて言えば、探索活動のGPSの軌跡を「リアルタイム」にArmBox上で確認できるようになれば、もう文句のつけようがありません。管理者が離れた場所にいても、メンバーの動きを即座に把握し、より的確な指示が出せるようになるからです。
Question 07 最後に、今後の展望をお聞かせください。
ArmBoxの導入による業務のDX化が、私たちの探索活動を大きく前進させてくれました。
今後は、活動全体の可視化や共有のリアルタイム性をさらに高めていきたいと考えています。未だ市場には回収できていないリコール対象製品が残っており、いつまた事故が起きてもおかしくない状況です。お客様の安全・安心を守るため、テクノロジーの力も借りながら、「最後の1台まで」しっかりと回収を続けていきます。
本日は貴重なお話をありがとうございました。
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